ルイ:RECOM の RACPRO1 シリーズには、他の DIN レール電源装置には見られない独特の安全機能がありますか?
グレイ:この点をお問い合わせいただき、嬉しく思います。はい、通常の DIN レール電源装置はドライバーなどの工具を使用して設置する必要がありますが、RACPRO1 シリーズは工具不要で簡単に設置できるため、時間、生産性、人件費を節約できます。また、ブーストパワーモードを搭載しており、5 秒間、定格電力の 150% を出力することが可能です。この機能はモーターを使用するアプリケーションにとって非常に重要です。なぜならモーターは起動時に電力消費量が急増するからです。さらに、RACPRO1 シリーズは同クラスの多くの DIN レール電源装置に比べてパッケージが小型です。一般的に DIN レール電源装置は、冷却のため筐体内で相互に一定の間隔を空けて配置する必要がありますが、RACPRO1 モジュールの側面には黒いパネルが装着されています。このパネルがヒートシンクとして機能するため、筐体内でモジュール同士を間隔を空けずに直接隣接させて配置することができます。
ルイ:では、今後 DIN レール電源装置の需要は増加すると思われますか?
グレイ:素晴らしい質問です。はい、強くそう思います。自動化システムが高度化するにつれて、必要な電力が増大しており、そのため高電力を供給しつつスペースを節約できる電源装置の需要が非常に重要になっています。DIN レール用筐体は、よりモジュラーで効率的な部品配置を可能にしますが、配置に追加の部品を搭載できるように設計を変更することは、独自の考慮事項や安全基準があるため非常に手間のかかる作業です。スペースを節約しつつ、性能や効率を犠牲にしない DIN レール電源装置は今後も高い需要が続くと予想され、RACPRO1 シリーズはこうしたメリットを備えているため、将来の製品開発において際立つ製品ラインアップとなります。