2021/01/26
DC/DC コンバータにおいてポッティング処理が重要な機能となる理由について詳しく解説します。
ポッドキャスト書き起こし
ジェフ:RECOM のパワフル・ポッドキャストへようこそ。本番組では新技術トピックや新製品について解説していきます。司会を務める製品担当のジェフ・ドイッチマンです。0.25 ワットから 1000 ワットまで、産業機器、新型 IoT 機器、医療グレードの高性能デバイスなど、あらゆる電力用途に RECOM が対応します。
今回のエピソードでは、当社製品の大半に施されているポッティング処理に焦点を当てて掘り下げます。
ピーター、そもそもポッティングとは何でしょう?
ピーター:ポッティングとは、コンバータ内部に固形の充填材を充填する工程のことです。基板実装タイプの当社製品をご覧になったことがあれば、ピンの隣の底面に黒い樹脂状物質が確認できるはずです。
ジェフ:なるほど。この処理にはどのような役割があるのでしょう?
ピーター:実に多くのメリットが存在します。空気中の湿気、あるいは硫黄系ガスなど、部品内部の銅配線と反応する薬品・ガスによる腐食を防ぐ効果があります。
ジェフ:それなら製品寿命も延びるということですね。
ピーター:その通りですジェフ。動作寿命はもちろん、保管期間も大幅に伸ばすことができます。ポッティング材による気密封止が、内部部品にクリーンで安定した環境を保つためです。
ジェフ:腐食対策以外に、他にどのような効果がありますか?
ピーター:機械的安定性を高める効果もあります。コンバータに振動や衝撃が加わった際、ポッティング材が繊細な部品を緩衝し、破損や接続不良を防止します。
ジェフ:基板ピンなど外側の部品にも効果が及びますか?
ピーター:もちろんです。ポッティングがない場合、基板ピンは半田接合部のみで保持される状態になります。ポッティング材がピンを支え、接合部への負担を大幅に緩和します。
ジェフ:メリットづくしですね。
ピーター:まだ他のポイントもご紹介します。
ジェフ:ぜひ続きをお願いします、ピーター。
ピーター:先ほど挙げた効果に加え、放熱面での優位性も得られます。
ジェフ:どのような仕組みで放熱性が向上するのでしょう?
ピーター:ポッティング材に熱伝導性の高い素材を使用することで、発熱する部品から熱を逃がす役割を果たします。これにより内部の温度分布が均一化され、製品全体および各部品の寿命延長につながります。
ジェフ:データシートに記載されている UL 94 規格は、この熱保護に関するものですよね?
ピーター:その通りです。UL 94 は
燃焼性に関する規格で、当社製品は多くが V0 グレードに適合しています。これはポッティング材に着火せず、炎が広がらないことを意味します。
ジェフ:非常に優秀な性能ですね。他に知っておくべき特長はありますか?
ピーター:最後の大きなメリットは絶縁耐圧性能に関する点です。ポッティング材が一次側と二次側の隙間を完全に埋め、優れた絶縁体として機能します。過電圧印加時のアーク放電リスクを大幅に低減し、絶縁壁の信頼性を全体的に高めます。
ジェフ:大変参考になる解説をありがとうございました。さらに詳しい情報をお求めの方は、公式サイト内のポッティング材に関するブログ記事をご確認ください。これにて今回の RECOM パワフル・ポッドキャストは終了です。次回も RECOM 製品に関する有益な情報をお届けしますので、ぜひご視聴ください。サンプル請求や価格に関するお問い合わせは、各地域の営業担当までご連絡ください。技術的なご質問やご要望には、アプリケーションエンジニアがいつでも対応いたします。問い合わせメールアドレスはtechsupportamericas@recom-power.comです。それでは、良い一日を。RECOM powers your products!